激しいフォーメーションダンスが標準となった女性アイドルポップスの現場において、このアイテムは舞台装置の一部といっても過言ではない。かつてプロデューサーとしても手腕を振るう指原莉乃は、メディアやSNS上でアイドルの衣装制作における「見えても美しいインナー設計」の重要性を度々言及してきた。ターンした瞬間にスカートがふわりと舞い上がっても、品位を損なわずパフォーマンスに全集中できる環境作りが、プロフェッショナリズムの根幹にある。
さらに、大ヒットアニメ『推しの子』に描かれるようなステージ演出や、原宿発のサブカルチャーファッションが若年層へ浸透したことも大きい。フリルやレースを大胆にあしらったドロワーズ風のデザインは、隠すためのガード服から、コスチュームの美学を引き立てるキーアイテムへと昇華している。