長年にわたり捜査を指揮してきた京都府警察は、警察庁との合同タスクフォースを再編。過去に収集された膨大な遺留品データと、周辺住民からの聞き取り調査結果を最新のデータベースに再投入した。警察庁の主導する未解決事件分析システムにより、他の地域で発生した類似の誘拐・監禁未遂事件との接点が浮かび上がってきたのだ。
とりわけ注目されているのは、事件前日に現場付近の自動販売機で購入された飲料缶から採取されていた微物の再鑑定である。DNA鑑定技術の飛躍的進歩により、従来はサンプル不足で解析不能と判定されていた微細な有機物から、新たな人物のゲノム情報が抽出されたという。捜査関係者は「手がかりは途絶えていない。時代が変わったからこそ見えてきた真実がある」と強い意志を覗かせる。