身近な裏ワザでビクともしない重度のなめネジや、ネジ頭が完全に円形に削れてしまった場合には、物理工学に基づいて設計された専用工具を投入するのが最も確実かつ安全です。
1. ネジザウルスの圧倒的なグリップ力と正しい使い方(ネジザウルス 使い方)
株式会社エンジニアが開発した「ネジザウルス」は、累計販売数1,000万本を超える大ヒット工具であり、なめたネジ外しの代名詞です。一般的なペンチは横溝しかないためネジを挟むと滑ってしまいますが、ネジザウルスは先端の内側に垂直方向の特許ギア(縦溝)が刻まれており、ネジ頭の外周をガッチリとロックして強力に回すことができます。
使い方のポイントは、ネジ頭に対してペンチの先端をできる限り深く垂直に噛ませ、グリップを強く握り込みながらゆっくりと反時計回りにひねることです。わずか数ミリでも頭部が突出しているナベネジやトラスネジであれば、数秒で簡単に取り外すことが可能です。
2. 皿ネジ・埋没ネジには「アネックス製なめたネジはずしビット」(なめたネジ外しビット おすすめ)
ネジ頭が部材の表面とツライチ(同一面)になっている皿ネジや、深い穴の奥にあるネジはペンチで挟むことができません。この状況で最強の威力を発揮するのが、アネックス(兼古製作所)の「なめたネジはずしビット」です。
このビットは両端構造になっており、以下の2ステップで使用します。
- ステップ1(ドリル刃):電動ドライバーを正回転させ、なめて丸くなったネジ頭の中央にガイド用の綺麗な下穴を掘る。
- ステップ2(ネジ部/エキストラクター刃):ビットを裏返し、逆タップ(左ネジ構造の鋭利な螺旋)を下穴に差し込んで低速で逆回転(反時計回り)させる。
逆回転させることでビットがネジ頭の金属に深く食い込み、完全に一体化して固着したネジを母材から強力に引き抜き回します。
3. 固着したサビネジを叩き割る「貫通ドライバー」(貫通ドライバー なめたネジ)
軸の金属がグリップエンドまで貫通している「貫通ドライバー」を使用し、ドライバーの後端をハンマーで鋭く叩く手法です。衝撃によってネジ山に蓄積した赤サビの結晶が破壊されて固着が解けるとともに、叩いた瞬間に先端がネジ溝に深く食い込み、新たな引っ掛かりを形成します。さらに回転方向への衝撃トルクを同時に発生させる「インパクトドライバー(ショックドライバー)」を用いれば、バイクのキャブレターや屋外フェンスの強固な固着ネジも容易に緩めることができます。
4. 六角穴付きボルトがなめた時の特殊な外し方(六角ネジ なめた 外し方)
六角レンチを使用する「六角穴付きボルト」がなめて丸穴になってしまった場合、通常のプラス用ビットは効きません。この場合のプロの対処法は、一回り大きい「ヘックスローブ(トルクス/星型)ビット」をハンマーで無理やり六角穴に叩き込む手法です。星型の角が六角穴の丸くなった内壁に深く食い込み、強力な回転トルクを伝えることができます。