屋外スタジアム公演の先駆者としても知られる彼のライブ舞台裏には、命がけとも言えるエピソードが数多く眠っている。日本で初めて大型スピーカーシステムを導入した野外コンサートでは、酷暑と爆音のなか全身全霊でパフォーマンスを敢行。出番を終えた直後、舞台裏の楽屋で文字通り倒れ込み、酸素吸入を受けながらも「次の曲へ行くぞ」とステージに戻ろうとしたという伝説の真実が、当時のスタッフの手記やアーカイブから明かされている。
さらに、当時の特注衣装や未公開のスチールカット、リハーサル風景を収めたビジュアル秘蔵写真のデジタルアーカイビングが進んでいる。カメラマンたちが捉えた汗と情熱が迸る躍動的なショットは、スタジオで収められたポートレートとは一線を画す生命力に満ちている。舞台裏でのストイックな姿とファンに向けた屈託のない笑顔のコントラストは、彼がなぜこれほどまでに愛されたのかを雄弁に物語っている。