ニードル脱毛は、正式には「電気脱毛(Electrolysis)」と呼ばれる脱毛手法です。歴史は古く、1875年にアメリカの眼科医チャールズ・ミッシェルが逆さまつげの治療のために考案したことに端を発します。以降、皮膚科医療や美容領域で1世紀以上にわたり改良が重ねられてきました。
その基本的な電気脱毛の仕組みは、毛穴に髪の毛よりも細い金属プローブ(針)を挿入し、微弱な直流電流や高周波(ラジオ波)を通電させることで、毛乳頭や毛母細胞、バルジ領域などの発毛組織を熱変性・凝固させるというものです。処理された毛はその場でピンセットによって抵抗なく抜き取られ、組織が破壊された毛穴から再び毛が生えてくることは基本的にありません。
米国食品医薬品局(FDA)は、電気脱毛に対してのみ「Permanent Hair Removal(永久脱毛)」という表現の公式な使用を認めています。一般的な医療レーザー脱毛が「Permanent Hair Reduction(永久減毛=長期間にわたる毛の再生率の大幅な減少)」と定義されていることと比較すると、1本ごとの発毛組織を物理的・熱的に確実に破壊するニードル脱毛の確実性の高さが際立ちます。まさに医療針脱毛の効果は、毛穴単位での完全な終止符を打つ技術と言えます。