多くの女性が「痛いから甘いものを食べる」「だるいからコーヒーで気合を入れる」という行動を取りがちですが、これこそが生理痛を激化させる負の連鎖です。子宮内膜が剥がれ落ちる際、経血を体外へ押し出すために分泌されるのがプロスタグランジンというホルモン様物質です。この分泌量が適正であれば鈍痛程度で済みますが、過剰になると子宮の筋肉が激しく痙攣し、陣痛にも匹敵する絞扼痛を引き起こします。
プロスタグランジンの原料となるのは、リノール酸をはじめとする「オメガ6系脂肪酸」です。スナック菓子、揚げ物、ファストフード、市販の菓子パンに多用されるショートニングや植物油脂を日常的に口にしていると、体内で炎症性のプロスタグランジン(PGE2)が爆発的に合成されます。生理前や生理中にフライドポテトやピザを無性に欲して食べた後、急激にお腹が痛んだ経験を持つ方は、まさにこの脂質連鎖に巻き込まれています。
さらに見過ごせないのがカフェインと生理痛の関係です。コーヒーやエナジードリンクに豊富に含まれるカフェインには強い血管収縮作用があります。生理中に摂取すると骨盤周囲の毛細血管がギュッと収縮し、骨盤内の血流が滞って子宮が酸欠状態(虚血)に陥ります。筋肉は酸欠に直面すると強い痛みのシグナルを発するため、痛みが悪化します。生理中に避けるべきNG食品の筆頭として、冷たいカフェイン飲料や多量の洋菓子が挙げられるのは、単なる精神論ではなく明確な血管生理学の根拠に基づいています。