ブルーベリーの夏剪定を怠ると実がつかない?収穫後に行うプロの極意について徹底解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。
ブルーベリーの夏剪定を成功させるためには、栽培している品種群の遺伝的特性を正確に把握しておく必要がある。日本の暖地・平地で広く普及しているラビットアイ系の夏剪定と、寒冷地や高冷地を好むハイブッシュ系の剪定方法(ノーザン・サザン含む)では、樹勢の強さと果実の登熟サイクルが大きく異なるためだ。
樹勢が極めて旺盛なラビットアイ系は、収穫期が7月下旬から8月下旬と遅い。収穫終了と同時に急いでハサミを入れなければ、花芽分化のデッドラインである9月上旬までに充実した2次成長枝を伸ばす猶予がなくなってしまう。一方のハイブッシュ系は、6月中旬から7月にかけて収穫を終えるため時間的猶予はあるものの、高温乾燥ストレスに弱く、強い切り戻しを行うと樹勢を損なうリスクを孕んでいる。
項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価ラビットアイ系
(ホームベル、ティフブルー等)適期:7月下旬〜8月上旬
枝の切り戻し率:伸長分の30〜50%収穫終了後すぐに強めの切り戻しを実施成長スピードが速いため、収穫完了直後の一斉剪定が来期の分枝数確保の生命線。ハイブッシュ系
(ノーザン/サザン系)適期:6月下旬〜7月中旬
枝の切り戻し率:伸長分の20〜30%(軽め)収穫後、混み合った枝の間引きを主軸に暑さに弱いため過度の切除は禁物。風通しを改善する透かし剪定を最優先とすべき。鉢植え栽培株
(全系統共通)目標樹高:鉢高の約1.5〜2倍
切り戻し位置:外芽の上5mm風倒防止と根域バランスを考慮した樹冠制限根詰まりしやすい鉢環境では、地上部をコンパクトに保ち蒸散ロスを抑えるのが鉄則。幼木(1〜2年生)花芽着生率:0%(全摘除)
主幹の切り戻し:30〜40cm高で摘心骨格枝の形成を最優先し結実は見送る結実によるエネルギー枯渇を防ぎ、幹を太らせるための夏剪定に特化すべきフェーズ。