憧れだけで手を出して挫折するオーナーが後を絶たないのが、維持費の問題である。豪勢な走りを約束する反面、所有するだけで現代の軽自動車やコンパクトカーとは比較にならない維持コストが発生する。
まず直面するのが税金の重圧だ。排気量が4.0L〜4.3Lと大型である上、初度登録から13年以上経過しているため、自動車税は重加算対象となる。年間8万円以上の自動車税を覚悟しなければならない。さらに、V8エンジンの燃費はハイオク指定で街乗りリットルあたり5〜7km程度。ガソリン代の負担も大きい。
最大の懸念事項はパーツの供給と整備リスクだ。特にセルシオの代名詞である「C仕様」に搭載されたエアサスペンションは、経年劣化で確実にパンクする。1台分の足回り交換だけで数十万円単位の出費を覚悟しなければならない。純正部品の廃盤も増えており、整備実績の豊富なショップとのコネクションがないと、維持のハードルは急激に跳ね上がる。