現在、ABEMAのようなインターネットテレビ局やキー局のバラエティ番組において、彼らの存在感は増すばかりだ。制作現場の演出家たちが口を揃えて評価するのは、台本に頼らない「即興性の強さ」だという。
長年にわたり一人でトークを回し、視聴者が離脱しない編集ポイントを身体感覚として知っている彼らは、トークのテンポ感やオチの持っていき方が極めて合理的だ。ひな壇に並んだ際も、カメラがどこを捉えているかを瞬時に察知し、リアクションを過不足なく打ち込む。
ある大手制作会社のディレクターはこう明かす。「かつては『ネットのノリをテレビに持ち込むな』という風潮もあった。しかし今は逆だ。彼らの持つ生々しい空気感や即興の掛け合いこそが、視聴率低下に悩むテレビ番組にとっての特効薬になっている」。従来のタレント枠を侵食し、番組の核として重用される実態がここにある。