受験生や保護者が進路を選択する際、大学案内や広報パンフレットの華やかな言葉だけでは見えてこない「現場の生々しいリアル」を知ることが欠かせない。在学生や卒業生がSNSやコミュニティサイト等で吐露する本音を検証すると、評価が大きく分かれるいくつかのポイントが浮かび上がる。
まず、教育面と資格取得サポートに対しては、極めて手厚い指導体制を評価する声が圧倒的多数を占める。「1年次から国家試験を見据えた小テストが頻繁にあり、サボれる環境ではない」「先生方のオフィスアワーが機能しており、質問に行けば徹底的に教えてくれる」といった証言は多く、国家試験の合格率を維持するための組織的な熱意は疑いようがない。また、複数の医療専門学部を擁しているため、在学中から「多職種連携(IPE)」を実践形式で学べる点は、総合病院への就職後に大きな強みとなっている。
一方で、強い不満や懸念として語られてきたのが、やはり通学環境とキャンパスライフの落差である。当別キャンパスに通う在学生からは、「真冬のJR学園都市線が吹雪で止まると、駅の構内や車内で何時間も足止めを食らい、心身ともに疲弊した」「キャンパス周辺に気軽に入れる飲食店やカフェがなく、放課後の楽しみが札幌まで出ないと皆無」という現実的な悲鳴が寄せられていた。
北広島移転に対する学生の受け止め方も一枚岩ではない。「Fビレッジの洗練された街で学べる後輩たちが本当に羨ましい」という期待と歓迎の声がある一方、移行期に入学した在学生からは「自分たちが卒業するまでに新キャンパスの恩恵をどれだけ受けられるのか」「移転に伴うカリキュラムや移動のバタつきに巻き込まれないか」という切実な不安も聞かれた。環境が激変する過渡期だからこそ、現場の学生たちは冷静な視線で大学の対応を見つめている。