リジュランに関する情報が氾濫するなかで、医療リテラシーの観点から絶対に是正しておくべき重大な誤解が2点存在します。
第1の盲点は、製剤の使い分けによる「失敗ボコボコ」の発生リスクです。リジュランシリーズには、全顔用の「リジュランヒーラー」、瘢痕治療用の硬い「リジュランS」、毛穴・水分補給用の「リジュランHB」、そして目元専用の「リジュランi」が存在します。リジュランiは薄い眼瞼皮膚に馴染むよう粘度と弾性が極限まで低く設計されています。万が一、医師の知識不足やクリニックのコスト削減により、硬い製剤を目元に浅く注入された場合、結節(しこり)が数週間にわたって残存する医療事故に発展します。事前の診察で「どのリジュラン製剤を使用するのか」を確認することは、患者側の必須の自衛策です。
第2の盲点は、サーモンアレルギーと重篤な副作用に関する境界線です。PN製剤は精製過程でアレルゲンとなるタンパク質を極限まで排除していますが、魚類(特にサケ・イクラ)に対して重篤なアナフィラキシー歴がある方は施術適応外となります。「天然由来だから誰でも絶対に安全」という安易な宣伝文句を鵜呑みにしてはなりません。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
数々の臨床現場を検証してきた結論として、リジュラン注射を「受けるべき人」と「見送るべき人」のスクリーニング基準を明示します。
【強くおすすめできる人】
- 皮膚が薄く、血管や筋肉が透けて青白く見える青クマに長年悩んでいる方
- 笑ったときに目の下に細かく刻まれるちりめんジワや乾燥小じわを解消したい方
- ヒアルロン酸注入によるチンダル現象や、将来的な顔の過剰膨満(ピロードフェイス)を避けたい方
- 2〜3日間の軽い膨疹ダウンタイムを受け入れられ、2〜3週おきの通院を3回継続できる方
【慎重になるべき、または他治療を検討すべき人】
- 眼窩脂肪の突出による明確な膨らみ(目袋)と、その下の溝による黒クマが主因の方(※経結膜脱脂や裏ハムラ法などの外科的アプローチがファーストチョイスとなります)
- 1回きりの即日施術で、完全に悩みを消し去りたいと考えている方
- サケやイクラに対する重篤なアレルギー歴を保有している方