画面狭しとゴムまりのように跳ね回り、人間離れしたアイソレーションとステップを披露している俳優は誰なのか。その人物こそ、インド全土のみならず世界のダンス界で生ける伝説として敬われるプラブ・デーヴァ(Prabhu Deva)です。
1973年生まれのプラブ・デーヴァは、振付師の父のもとで南インド古典舞踊のバーラタナーティヤムや西洋のモダンダンスを徹底的に叩き込まれました。その驚異的な身体能力と柔軟性から、国内外のメディアから「インドのマイケル・ジャクソン」の異名を奉呈されています。映画界最高の栄誉であるインド国家映画賞の最優秀振付賞を複数回受賞しており、単なるコメディ俳優などでは決してありません。
気になるプラブ・デーヴァの現在ですが、2020年代を超えて2026年の今なお、映画監督、プロデューサー、主演俳優、そして振付師の第一線でフル稼働しています。ボリウッド(ヒンディー語映画)とコリウッド(タミル語映画)の双方でメガヒット作を連発し、彼が手掛けたハイエナジーなダンスナンバーはYouTubeやショート動画で数十億回規模の再生を叩き出しています。コミカルなネットミームの主人公という枠を遥かに超越した、インド映画界屈指の権力者であり天才クリエイターであるというのが偽らざる真実です。