磯地区のぢゃんぼ餅を語る上で避けて通れないのが、隣接する名店「中川家」との違いです。地元鹿児島でも「平田屋派」と「中川家派」で好みが分かれるほど、それぞれ明確な個性を持っています。
平田屋の特徴は、餅の形状が比較的薄めで平たく、焼き面のクリスピー感が際立っている点です。タレはサラリとした質感の中に深いコクがあり、軽快な食感も手伝って1人で1皿(10本)を軽々と完食できてしまいます。
対する中川家は、餅に厚みともっちりとした弾力があり、タレはややとろみが強く甘みが前面に出たまろやかな仕立てです。しっかりとした食べ応えと濃厚な甘みを好むなら中川家、炭火の香ばしい焦げ目とキレのある後味を重視するなら平田屋と、その日の気分や個人の嗜好によって選ぶのが通の楽しみ方です。