こうした生活者の悩みに応えるべく、化粧品産業全体が技術革新を加速させている。業界をリードする株式会社資生堂は、皮膚表面の皮脂とファンデーションが混ざり合っても濁らず、逆に皮脂を味方につけて密着膜を補強する独自の「セルフリフレッシング技術」やマイクロポリマー製剤の開発に成功。これにより、表情の動きによってファンデーションが割れたり浮いたりする問題を劇的に改善させた。
また、ユーザー行動のビッグデータを保有する株式会社アイスタイルは、生活者のリアルな悩みと研究開発をつなぐ架け橋となっている。アイスタイルのトレンド分析に基づき、各メーカーは「塗った直後の美しさ」だけでなく「8時間後の肌状態」を想定した製剤設計へと舵を切っている。最新のコスメは、単なる色補正の道具を超え、皮膚生理に寄り添う進化を遂げているのだ。