「話しんすい」が全国的な関心を集める契機となったのは、鹿児島を舞台にした大河ドラマや地域発ドラマ、映画のセリフ、さらには鹿児島出身の著名人によるSNS発信です。
幕末を描いた大型歴史ドラマの劇中や、現代の南九州を舞台にしたローカルドラマでは、登場人物が心を許した相手に対して次のようなセリフをつぶやく場面が描かれます。
「おはん(あなた)は、げんな(本当に)話しんすい人じゃなぁ」
「ここにおっと(ここにいると)、胸の内ば何でも話しんすい気がすっ」
こうしたドラマのセリフをきっかけに、SNSやネット掲示板では多くのリアルな反響が寄せられています。
「鹿児島出身の同僚に『〇〇さんは話しんすいから助かる』と言われて最初はポカンとしたが、意味を知ってめちゃくちゃ嬉しくなった」「音が柔らかくてトゲがない」「語尾の『んすい』に癒やされる」といった、響きそのものが持つ愛嬌や親しみやすさを称賛する声が目立ちます。
さらに日常会話での具体的な使い方を検証するため、地元で交わされる典型的な対話例を挙げます。
【日常会話の例文1:友人同士の会話】
A:「今度の新しい担任の先生、どんな感じ?」
B:「優しくて怒らんし、何でも話しんすい先生じゃったよ(話しやすい先生だったよ)」
【日常会話の例文2:職場・店舗での相談】
先輩:「何かわからんことあったら遠慮すんなよ。俺はいつでも話しんすい環境にしちょっとっで(話しやすい環境にしてあるからね)」
後輩:「あいがとございもす(ありがとうございます)!」