他局の豪華絢爛な大ホールでの特番とは一線を画し、テレビ東京の本社や天王洲スタジオ、さらには屋外の思いがけない場所までを舞台に仕立て上げるアイデアの勝利。それこそが、この音楽祭の最大の武器だった。局のマスコットキャラクターである「ナナナ」を縦横無尽に画面に登場させ、シュールで温かみのある世界観を作り上げた。
時にアーティストが水辺で歌い、時にカメラマンが駆け回りながら臨場感あふれるワンカット映像を狙う。予算の規模では他局に及ばずとも、演出のアイデアと遊び心で凌駕する――。「制約があるからこそアイデアが生まれる」というテレビ東京のDNAが、2022年の全3回放送の中で余すところなく発揮されていた。