宣伝広告のノイズを取り払ったとき、浮き彫りになるのは国内トップメーカーによる熾烈な基礎研究の成果だ。長年日本のスキンケア市場を牽引してきたメガブランドは今、単なる保湿を超えた角層構造の再構築に照準を合わせている。
資生堂は独自の先端皮膚科学に基づき、肌のバリアを司る血管ネットワークや基底膜の修復アプローチを化粧水へと落とし込んだ。単に水分を与えるだけでなく、肌自らが潤いを抱え込む力を覚醒させる処方設計が際立つ。
対する花王は、数十年にわたる脂質研究の結晶であるセラミド機能カプセルを極限まで微細化することに成功した。角層の隙間を埋め尽くすラメラ構造の安定化において、同社の右に出るものはいない。
さらにロート製薬は、製薬会社ならではの強みを生かした高濃度ビタミンや多重ヒアルロン酸のドラッグデリバリー技術で市場を席巻している。各社のアプローチは異なるが、共通しているのは「分子レベルで肌に何が届くか」を追求している点だ。