2011年、モータースポーツ誌やカルチャー誌を多く手掛ける株式会社三栄(旧・三栄書房)から突如として誕生した『JSガール』は、従来の女子小学生向け出版物の枠組みを大きく塗り替えました。当時、女子小学生の間では原宿発のキッズ・ジュニアブランドが爆発的な人気を博しており、「大人っぽい服を自分らしく着こなしたい」という熱狂的なニーズが生まれていたのです。
『JSガール』の最大の特徴は、スタジオ撮影にとどまらないリアルなストリートスナップと、原宿系トレンドに特化した攻めのビジュアル展開にありました。「EARTHMAGIC」や「RONI」「JENNI」「ALGY」といった人気アパレルブランドと強力にタッグを組み、毎号豪華なJSガールの付録(ロゴ入りトートバッグやコスメ風ステーショナリーなど)を展開。発売日には書店の児童書コーナーに小学生と母親が列を作るほどの社会現象となりました。
単なるファッションカタログにとどまらず、ヘアアレンジやメイクの基礎、友だちとのコミュニケーション術まで網羅した誌面は、当時の女子小学生にとって自己表現を学ぶ「最高の教科書」として機能していました。