GoogleやSNSの検索候補に「ごちとん まずい」と表示される現象について、ネットの反応や知恵袋、グルメサイトに寄せられた実食者の不満点を徹底追跡すると、味そのものの品質劣化ではなく、明確な3つの認識のズレが浮かび上がってきました。
第一の理由は、「味噌の甘さとコクに対する違和感」です。日本人が無意識に思い浮かべる豚汁は、煮干しや昆布出汁に信州味噌や赤味噌、合わせ味噌を溶き、塩気とだしの風味で素朴にまとめたものが主流です。しかし、ごちとんの看板メニュー「ごろごろ野菜のごちとん汁」や「西京白味噌豚汁」は、西京味噌特有の上品な甘みや麦味噌の芳醇な風味が前面に出ています。出汁の塩分で白米をかきこむ昔ながらの豚汁を期待して口にした層から、「甘すぎてご飯のおかずにならない」「想像していた豚汁と全然違う」という落差の声が上がっているのです。
第二の理由は、「調理法に由来する具材の食感の違い」です。一般的な豚汁は具材を大鍋でじっくり煮込み、大根やごぼうが柔らかく崩れる寸前の状態で提供されます。対してごちとんでは、注文ごとに鉄板で豚肉と大ぶりな豆腐を焼き、火を入れた根菜と合わせるライブ感のある調理スタイルを採用しています。大根や人参には適度な歯ごたえが残されており、この「シャキッとした根菜の食感」を、煮込み不足と受け取ってしまう利用者が一定数存在することが、否定的な口コミの大きな要因となっています。
第三の理由は、「価格と料理ジャンルのメンタルアンカー」です。牛丼店や定食チェーンにおいて、豚汁は150〜250円程度で定食の味噌汁と差し替える「追加のサイドメニュー」として認識されてきました。しかし、主役として具材を満載にしたごちとんのメニューは、定食セットにすると1,000円前後の価格帯になります。「豚汁一杯に1,000円近く払う価値があるのか」という事前の心理的ハードルが高いため、少しでも口に合わなかった際の不満が「まずい」という極端な言葉で発信されやすい土壌があるのです。