インターネット上の掲示板などで頻繁に見られる言説に、「毛量が多い人はバンスクリップが弾け飛ぶから向いていない」というものがあります。しかし、これは明らかな誤解です。髪が多い人向けのアプローチは「すくう髪の面積を減らし、クリップの内包スペースに合わせる」だけで解決します。
多毛の方がハーフアップにする際、耳上全体の髪をすべて挟もうとすると、毛束の厚みが2センチを超えてしまい、クリップの爪が奥まで届きません。髪が多い人の正解は、「ハチ上のごく表面(全体の3分の1程度)だけをすくう」、または「ねじった毛束の真ん中だけをクリップの片側の爪で貫通させて留める」という手法です。すくう毛量をあえて少なくすることで、クリップの保持力を最大限に発揮させることができます。
一方、ボブやレイヤーが入ったミディアムヘアの方から多い「毛先がパラパラ落ちてくる」という悩みに対しては、「ミニゴムで一度目立たない位置を縛ってから、その結び目を隠すようにクリップを噛ませる」インナーゴム技法が有効です。ゴムなしに過度に固執せず、ベースにシリコンゴムを1本仕込むだけで、長さが足りないボブでも8時間以上美しいフォルムを保つことが可能です。