ショーパブを一言で定義するなら、「プロのパフォーマーによるステージショーを観覧しながら飲食ができるエンターテインメント空間」です。舞台上で展開される演目は、ものまね、ダンス、お笑い、マジック、アクロバット、バーレスクなど多岐にわたり、観客は酒や料理を片手に本格的なエンターテインメントを間近で体感できます。
初見の方が最も混同しやすいのが、キャバクラやガールズバーといった他の夜間業態との線引きです。最大の違いは、店側の主眼が「キャストとの1対1の会話接待」にあるのか、それとも「ステージ上のショービジネス鑑賞」にあるのかという点に集約されます。
キャバクラは風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)における「1号営業(接待飲食等営業)」に該当し、女性キャストが客の隣に座って談笑やお酌を行う「特定歓楽的接待」が合法的に認められている業態です。一方、純粋なショーパブの多くは、飲食を提供しながら客にショーを見せることを主目的としており、通常はキャストが客席に常時密着して接待することはありません(※終演後に挨拶回りで数分間テーブルを回る程度)。
また、カウンター越しに会話を楽しむガールズバーは通常、深夜酒類提供飲食店として運営されており、ステージ演出のような大がかりなショー設備は持たないのが通例です。さらに法制面では、風営法と営業時間の観点から「特定遊興飲食店営業」の許可を取得し、深夜0時以降も客にショーを見せながら酒類を提供する店舗と、24時前後にショーを終える健全型ホールに分かれます。
このように、キャバクラとの違いやガールズバーとの違いを正しく把握すると、ショーパブがいかに「シアター(劇場)」に近い性質を持っているかが浮き彫りになります。