発売当初、一部のTCGマニアの間では「ファン向けのコレクターズアイテムに留まるのではないか」という冷ややかな視線も存在していました。しかし、蓋を開けてみれば全国の公認店イベントには女性ファンや親子連れ、さらには他社競技タイトルで鳴らした歴戦のカードプレイヤーが入り乱れ、異様な熱気を見せることになります。
名探偵コナン カードゲームの評判を現場のプレイヤーに尋ねると、共通して返ってくるのが「原作の推理劇をそのまま卓上に落とし込んだ没入感の高さ」です。都内のカードショップで開催された公認大会に参加していた20代のプレイヤーは、取材に対して次のように語っています。
「従来のTCGのように『相手のライフを削り切って倒す』のではなく、証拠を集めて事件を先に解決するという世界観の落とし込みが秀逸です。原作の登場人物同士の掛け合いを想起させるカード効果が多く、プレイしているだけでコナンやキッドの頭脳戦を追体験している感覚に浸れます」
さらに、発売元である名探偵コナンTCGのタカラトミー開発チームが注力した美麗なアートワークと豪華な仕様も、爆発的な普及を強烈に後押ししました。SNS上では「推しキャラのパラレル版を手に入れたい」というライト層の開封報告が相次ぎ、X(旧Twitter)では関連ワードが幾度となくトレンド入りを記録。競技性とコレクション性の高度な両立こそが、2026年の今日に至るロングランヒットを支える基盤となっています。