猫のライオンカットで後悔?失敗の危険性と料金相場を獣医師目線で検証

猫のライオンカットで後悔?失敗の危険性と料金相場を獣医師目線で検証

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「サロン代を節約したい」「愛猫を外に連れ出すストレスを減らしたい」と考え、市販のペット用バリカンを使って自宅でライオンカットに挑戦する飼い主も増えています。しかし、プロのトリマーの間では「自宅での全身カットは最も事故が起きやすい危険行為」として警鐘が鳴らされています。

猫の皮膚はゴム風船のように柔らかく伸縮性があり、特に脇の下、内股、首回り、腹部周辺はバリカンの刃をわずかに斜めに当てただけで皮膚を巻き込み、皮下組織まで達する深い裂傷事故を引き起こします。実際に動物病院の救急外来には、「自宅で毛を刈っていたら皮膚をザックリ切って大出血した」という痛ましい搬送事例が毎年多数寄せられています。

長毛種の毛玉対策として自宅で安全に行えるケアの境界線は明確です。

  • 安全な自宅ケア:日頃のスリッカーブラシとコームによる丁寧なコーミング。排泄物が付着しやすいお尻周りの部分的な毛(アンダーテール)を、安全ガード付きのミニバリカンで数センチだけ整える衛生カット(部分ケア)。
  • 絶対NGな自宅ケア:フェルト状にガチガチに固まった毛玉の根元にハサミを入れて切り落とそうとすること(皮膚をつまんで切断する事故の典型例)、および素人による胴体全体のフルバリカン施術。

毛玉が地肌に張り付いてブラシが通らないレベルに達している場合は、無理にセルフカットを行わず、速やかに動物病院やプロの専門トリマーに委ねるのが唯一の安全策です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。