混雑する大都市を避け、手つかずの自然を求める旅行者が急増している。2026年の観光トレンドは「フロンティア(辺境)への回帰」だ。日本最北の街、稚内はその象徴的な目的地となった。どこまでも続くサロベツ原野、遮るもののないオホーツク海。この地を踏んだ瞬間に感じる空気の冷たさと澄んだ青空は、他では味わえない特別な体験だ。
特にアジア圏からの個人旅行客(FIT)の増加が顕著だ。彼らは有名な観光地を一通り巡った後、よりディープな日本を求めて北へと向かう。SNSでの口コミ拡散も手伝い、「日本で最も北にある空港に降り立つ」こと自体が、旅のステータスとして機能し始めている。