日本の建築現場は今、劇的な変化の真っ只中にある。かつて木造といえば戸建て住宅の専売特許だったが、今や中高層ビルまでもが木で建てられる時代だ。このトレンドを強力に後押ししているのが、ヨーロッパから輸入される高精度な構造用木材である。
ヨーロッパの林業は、数百年におよぶ管理の歴史を持つ。徹底したデータ管理と持続可能な伐採サイクルにより、品質が極めて安定した木材を大量に供給できる体制が整っている。これに対し、日本の林業は急斜面での作業が多く、コストや規格のばらつきが課題として残る。このギャップを突いたのが彼の戦略だった。