失敗しないオレンジ色の作り方!プロ直伝の黄金比率と濁る原因解剖

失敗しないオレンジ色の作り方!プロ直伝の黄金比率と濁る原因解剖

失敗しないオレンジ色の作り方!プロ直伝の黄金比率と濁る原因解剖にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

使用する画材のメディウム(結合剤)の性質によっても、混色の仕上がりには大きな差が生じます。特に現代の制作現場で主流となっているアクリル絵の具と水彩絵の具では、乾燥に伴う光学変化を計算に入れた調色が不可欠です。

アクリル絵の具でオレンジ色を作る場合、最大の注意点は「乾燥すると濡れていた時よりも明度がワントーン暗くなり、彩度が沈む」という点です。アクリル樹脂エマルションは乾燥すると透明化するため、混色直後は白っぽく明るく見えていても、キャンバス上で乾いた瞬間に赤みが強調され、重たい印象に変化します。そのため、アクリル絵の具を混色する際は、自分が理想とするオレンジよりも「黄色を10%多め、気持ち明るい段階」で筆を止めるのが現場の知恵です。

一方、透明水彩絵の具の混色レシピにおいては、パレット上で物理的に練り合わせる方法だけでなく、ウォッシュによる重層(グレーズ技法)が極めて効果的です。あらかじめ紙の上にレモンイエローなどの鮮やかな黄色を薄く塗り、完全に乾いた上から水で溶いた薄いスカーレットを重ね塗りすることで、パレット上での減法混色の濁りを避け、紙の白さを活かした透明感あふれるオレンジの発色が得られます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。