Q1:真牡蠣を夏に、岩牡蠣を冬に食べることは完全に不可能ですか?
A1:不可能なわけではありません。真牡蠣でも北海道の厚岸(あっけし)のように水温が極めて低い海域では、時期をずらして夏場に出荷されるものや、産卵しない「三倍体(さんばいたい)」の真牡蠣が夏に流通することがあります。岩牡蠣も一部の地域で冬場に水揚げされるケースはありますが、本来の生態が持つ旨味と脂の乗りを十全に堪能するなら、真牡蠣は冬、岩牡蠣は夏という旬の原則に従うのが最も確実です。
Q2:岩牡蠣を自宅で食べる場合、殻を簡単に開けるコツはありますか?
A2:岩牡蠣の殻は真牡蠣と比べて極めて分厚く強固なため、通常のオイスターナイフでは歯が立たないことがあります。おすすめは、殻の平らな面を上にして持ち、殻の先端やフチをキッチンバサミやペンチで少しパキッと割り、隙間を作ってからナイフを差し込む方法です。貝柱は殻の中心やや右寄りに位置しているため、上側の殻に沿わせるようにナイフを滑らせて貝柱を切り離すと、身を傷つけずに美しく開けられます。怪我を防ぐため、必ず厚手の軍手や布巾を使用してください。
Q3:加熱用の真牡蠣を、新鮮だからといって生で食べるのは本当に危険ですか?
A3:極めて危険ですので絶対にやめてください。「生食用」と「加熱用」の違いは、鮮度の良し悪しではなく「採取された海域の衛生状態」と「浄化処理の有無」で保健所により厳格に区分されています。加熱用の牡蠣はプランクトンが豊富で栄養価が高いものの、生活排水の影響を受けやすい海域で育ったものが多く、中心部までしっかり熱(85℃〜90℃で90秒以上)を通すことが義務付けられています。鮮度がどれほど良くても、加熱用を生食すればノロウイルス等に感染するリスクは跳ね上がります。