「人生は芸術である」という明快な教義を掲げ、戦後の日本社会で急速に勢力を拡大したパーフェクトリバティー教団。しかし、2026年現在のPL教団の現在地を一言で表すならば、「急激な規模縮小と静寂」に他なりません。街を歩けばどこからでも見えたシンボルタワーの足元には、かつての活気を失った広大な敷地が広がっています。
教団が直面している試練は、主に以下の3つの構造変化に集約されます。
第1に、PL教団の信者数激減です。文化庁発行の『宗教年鑑』において、全盛期だった昭和後期から平成初期には公称信者数200万人以上を記録し、巨大新宗教の一角を占めていました。しかし、直近の報告データでは公称値自体が約60万人台へと激減。さらに、実際に会費やお布施を納め、教団行事に参加する「アクティブ信者」の数は、関係者の証言によれば実質数万人規模、あるいはそれ以下にまで落ち込んでいると見られています。
第2に、象徴的事業からの相次ぐ撤退です。全国的な知名度を牽引していたPL学園の教育・スポーツ事業の縮小、そして地域住民や観光客を惹きつけていた大規模イベントの停止が重なり、世間との接点は極端に減少しました。
第3に、組織の求心力となっていた最高指導者の不在です。絶対的な権威を持っていた教祖の系譜が途絶え、信者の高齢化と脱会が歯止めを失った状態が続いています。