結論から整理すると、ジャーナリスト櫻井よしこ氏の国籍は純然たる日本国籍です。戸籍上も外国籍から日本国籍を取得した「帰化」の事実はなく、出生時から日本人として育っています。
それにもかかわらず、検索窓に「櫻井よしこ 国籍」「櫻井よしこ 帰化」といったワードが頻繁に浮上する背景には、主に3つの明確な要因が存在します。
第一の要因は、公式プロフィールに明記されている「ベトナム(ハノイ)生まれ」という特異な出生地です。昭和20年代の戦乱期、父親の事業に伴ってフランス領インドシナ(現ベトナム)に滞在していた両親のもとで生まれた事実が、断片的な情報だけを拾い読みした一部のネットユーザーによって「ベトナム人なのではないか」と飛躍して解釈されました。
第二の要因は、ハワイ大学卒業や米系英字紙勤務といった極めて無国籍感のある国際的なキャリアです。昭和後期のテレビ界において、流暢な英語を操りエキゾチックな端麗さを備えた彼女の佇まいは、当時の一般的な日本人女性像から大きく際立っていました。この洗練された国際派イメージが、後年の出自憶測の土壌となった側面は否定できません。
第三の要因として見逃せないのが、政治的な対立構図によるラベリングです。憲法改正や皇位継承問題、領土問題などにおいて強い主張を展開する櫻井氏に対し、反発を覚える言論グループやネット掲示板の論調において、「愛国を叫ぶ人物の出自を疑う」という常套句的な攻撃手法として「帰化人説」が消費されてきた経緯があります。