巨匠とのタッグで話題をさらった後も、橋本マナミは連続して質の高い作品を発表し、ファン層を拡大させました。それぞれの写真集が提示したテーマ性は明確であり、読者の好みに応じて選ぶべきポイントが異なります。
生々しい触感を追体験させる『橋本マナミ写真集接吻』
2015年に講談社から上梓された『橋本マナミ写真集接吻』は、タイトル通り「唇」や「肌と肌の接触」を連想させる極限の距離感を追求した一冊です。撮影を手掛けた宮澤正明は、ライティングの巧みさによって皮膚のキメや息遣いまでを紙面に定着させました。シーツに沈み込む仕草や、ガラス越しに見せる切ない表情など、読者がまるで同じ密室にいるかのような錯覚を抱かせる演出が徹底されています。「愛人」としての妖艶さを最もダイレクトに体感したい読者から絶賛される名作です。
叙情的な旅路を描いた『橋本マナミ写真集抱きしめて』
同年に集英社から登場した『橋本マナミ写真集抱きしめて』は、舞山秀一のカメラワークにより、一転して開放感と哀愁が入り混じるドラマ仕立ての構成となっています。海辺の風に吹かれる姿や、旅先のホテルで見せる無防備な素顔など、作り込まれたスタジオ撮影とは異なる「ひとりの女性の旅の情景」が美しく切り取られています。肉体の迫力だけでなく、どこか寂しげな陰影を好むファンにとって外せない選択肢です。
円熟期の集大成『橋本マナミ写真集タイムカプセル』
2016年の『橋本マナミ写真集タイムカプセル』(ワニブックス)は、ブレイクを経て揺るぎない自信を手に入れた彼女の魅力が爆発した作品です。橋本雅司による撮影は、過激なシチュエーションを恐れず、健康的な色気とアグレッシブなポージングを融合させました。まさに時代の寵児として輝きを放っていた瞬間の彼女をそのまま真空パックしたかのような熱量があり、見応えのあるボリュームを誇ります。