20代の頃にトレンディドラマや少女漫画の実写化で一世を風靡したスターたちが、今、凄まじい変貌を遂げている。甘いマスクの下に隠されていた牙を剥き出しにするかのように、ダークヒーローや狂気を孕んだ悪役、あるいは社会の底辺で生きる男たちを怪演しているのだ。シワの一本一本、白髪の一本一本にすらストーリーを感じさせる彼らの佇まいは、記号化された「イケメン」の枠を完全に超えている。
視聴者が求めているのは、完璧な偶像ではない。傷つき、葛藤し、それでも泥臭く生きるリアルな人間の姿だ。40代という、人生の折り返し地点を過ぎた実年齢がもたらす説得力は、どれだけ演技力のある若手であっても一朝一夕に模倣できるものではない。彼らの顔に刻まれた時間は、そのままスクリーンの深度となっている。