動画配信サービスを通じてこの作品に出会った2000年代生まれの若者たちの間で、新しいムーブメントが起きている。過度な熱血やスポ根的な「熱さ」を嫌い、合理性とマイペースさを重んじるZ世代やα世代にとって、登場人物たちの「ぬるい情熱」が強い共感を集めているのだ。
獣医学部を目指す高校生たちの志望動機にも変化が見られる。「世界中の動物を救いたい」という熱狂的な大義名分よりも、「動物という生命体を科学的に知り、淡々とその仕事に向き合いたい」という地に足のついた志望者が増えているという。劇中で描かれたキャンパスライフの「シュールだが嘘のない日常」は、若者たちにとって理想のキャリア像として映っている。