仙台の名店・村上屋餅店に行列ができる理由!づんだ餅の真相と2026年最新事情

仙台の名店・村上屋餅店に行列ができる理由!づんだ餅の真相と2026年最新事情

今注目を集めている 仙台の名店・村上屋餅店に行列ができる理由!づんだ餅の真相と2026年最新事情について、詳しいまとめをご紹介しています。

仙台の郷土菓子として広く親しまれているずんだ餅ですが、村上屋餅店が掲げる表記は濁点が入る「づんだ餅」です。この表記ひとつにも、同店が歩んできた確かな歴史の重みが宿っています。

ずんだの起源には諸説あり、伊達政宗公が出陣の際に太刀の柄で枝豆をすり潰して兵糧とした「陣太刀(じんだち)」説や、甚太という農民が考案したという「甚太(じんだ)」説などが伝えられてきました。しかし、これらはあくまで農村部で盆の時期などに食されていた素朴な家庭料理の域を出るものではありませんでした。

その家庭料理を、伊達藩の御用菓子司の系譜を引く技術によって、極上の和菓子へと昇華させた立役者こそが村上屋餅店です。初代が明治10年の創業時に、豆の選定、薄皮の丁寧な手剥き、砂糖の配合を見極め、初めて看板商品として世に送り出しました。当時の文献や店主の口伝によれば、豆を打つ音から転じた「豆打(づだ)」の響きを重んじ、あえて「づんだ」と名付けた経緯があります。現在使われる一般的な「ずんだ」という呼び名が定着する以前から、洗練された銘菓としての「づんだ餅」を確立した歴史こそが、同店が発祥と称される揺るぎない根拠となっています。

その製法は2026年の今も一切の妥協がありません。毎朝早くから仕込まれる餅は、厳選された宮城県産のもち米「みやこがね」を昔ながらの製法で搗き上げたもの。枝豆は風味が最も際立つ時期のものを吟味し、職人が一粒ずつ手作業で薄皮を取り除きます。機械処理ではどうしても混入してしまう微細な渋みや雑味を完全に排除することで、鮮やかな若草色と、口に含んだ瞬間に立ち上る芳醇な青い香りが保たれるのです。保存料や着色料は一切使わず、豆本来の甘みと微量の塩、砂糖のみで仕上げる餡は、まさに職人技の結晶と言えます。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。