GoogleやYahoo!の検索サジェストに「株式会社MOVE 怪しい」というキーワードが出現する背景には、構造的な2つの要因が存在します。1つ目は、「株式会社MOVE」という社名を持つ法人が国内に複数存在している点です。法人登記簿を確認すると、セールス・IT系ベンチャーのほかに、配送・物流系、イベント企画系、投資関連の小規模法人など、同名の会社が点在しています。一部の無関係な業者がネット上で起こしたトラブルや強引な勧誘の悪評が、そのまま検索アルゴリズム上で混ざり合い、誤認を生んでいるケースが少なくありません。
2つ目の要因は、採用活動における「ダイレクトリクルーティングの積極展開」です。大手転職サイトやSNS経由で届くスカウトメールに対し、求職者側が「自分のような経歴になぜ突然スカウトが届くのか」「定型文の一斉送信ではないか」と疑念を抱き、知恵袋やX(旧Twitter)で「株式会社MOVEから連絡が来たが怪しい会社なのか?」と投稿した経緯が蓄積されています。
元人事担当者の証言によると、「2020年代前半の急成長期において、採用枠を埋めるためにスカウトの送信母数を過大に設定していた時期があった」とのことです。事業自体が違法性のあるビジネスや詐欺的なモデルを行っているという客観的事実は一切確認されておらず、「実体の見えにくい急成長ベンチャーに対する警戒心」と「一斉スカウトに対する不信感」が結びついた結果が、ネット上の噂の正体です。