火のない所に煙は立ちません。消費者の間で「リトルアンデルセンの倒産理由」や「民事再生の経緯」がまことしやかに語られた背景には、かつての看板ブランドであるリトルアンデルセンのアースマジックを取り巻く激変がありました。
2000年代後半から2010年代半ばにかけて、アースマジックはお台場ヴィーナスフォートや阪急うめだ本店、名古屋パルコなど全国の主要百貨店・ファッションビルに華々しく直営店を出店していました。しかし、2018年から2019年にかけて全国の直営店舗が雪崩を打つように一斉閉店。「店舗に行ったらシャッターが下りていた」「公式オンラインショップが一時停止した」というショッキングな光景を目撃した保護者たちが、SNS上で「倒産したのではないか」と書き込み、不安が一気に拡散したのです。
実際に行われたのは、法的な破産手続きではなく、アースマジックの事業譲渡でした。リトルアンデルセンは、膨らむ店舗運営コストと在庫リスクを抱えたアースマジック事業を株式会社リバース(リバースグループ)などの外部企業へ切り離し、事業承継を実施しました。アースマジックの事業譲渡その後は、新たな運営母体のもとでEC販売やポップアップストアを中心にリブランディングが行われ、かつてのファンや新世代の親子に向けて販売が継続されています。
百貨店のテナント撤退と事業譲渡のタイミングが重なったことで、「ブランド消滅=運営会社の倒産」という誤解がネット上で定着してしまったのが、一連の噂のからくりです。