昭和の後半、特に1980年代中盤からバブル期にかけて列島を席巻したのが、骨盤の上まで深く切れ込んだ「ハイレグ水着」です。このハイレグ水着流行理由には、単なる露出の過激化にとどまらない、明確な身体観の変化と技術の進歩が存在していました。
当時の昭和水着デザイン変遷を辿ると、フィットネスブームやエアロビクスの流行に伴い、「脚を長く見せ、引き締まった筋肉美を強調する」という美意識が急速に浸透したことがわかります。さらに、旭化成や東レなどが開発した高伸縮性ポリウレタン繊維「スパンデックス」の実用化により、濡れてもたるまず肌に吸い付くようなカッティングが可能になりました。好景気に沸く社会全体の高揚感も手伝い、ハイレグは自立した女性の自信と華やかさを体現するアイコンとして定着していったのです。