溜席(砂かぶり席)は土俵との距離が極めて近いため、観戦者には厳格な公式ルールと伝統的なマナーが課せられています。全国に生中継される場所だからこそ、芸能人やインフルエンサーの立ち居振る舞いは一般観客以上に厳しくチェックされます。
日本相撲協会が定める溜席の主な規約は以下の通りです:
・飲食および喫煙の全面禁止(アルコールはもちろん、お茶や軽食も不可)
・取組中の写真撮影・動画撮影・通話の禁止(携帯電話・スマートフォンの使用制限)
・座布団を投げる行為の禁止(危険防止)
・過度に派手な服装や視界を遮る帽子の着用自粛
さらに、溜席には「力士が土俵から転落してくる危険性」が常に伴います。体重150キロを超える力士が頭から飛び込んでくるリスクがあるため、常に土俵から目を離さず、安全を確保できる判断力が求められます。中継に映り込む芸能人たちが背筋を伸ばし、スマートフォンを一切触らずに真剣な眼差しで観戦しているのは、こうした安全面と伝統への敬意が徹底されているからです。