マキの木を美しく健全に維持するための鉄則は、「初夏(5月〜6月)」と「秋(9月〜10月)」の年2回剪定を行うことです。刈り込みに非常に強い性質を持ちますが、時期や手順を誤ると内側の枝が枯れ込み、美しい緑が失われてしまいます。
1回目の剪定となる初夏は、春に伸びた新芽が固まり始める最適なタイミングです。この時期には、不要な立ち枝や込み合った枝を元から切り落とす「透かし剪定(間引き剪定)」を中心に実施します。樹冠の内側まで日光と風を行き渡らせることで、後述する害虫の発生を防ぎます。
2回目の剪定となる初秋は、夏場に不揃いに伸びた枝先を整える「軽めの刈り込み剪定」が基本です。冬の寒冷期に入る前に樹形を整えておくことで、冬の乾いた風や雪の重みによる枝折れを防ぐ効果があります。真夏(7月下旬〜8月)の猛暑期や真冬(12月〜2月)に強く刈り込むと、直射日光による葉焼けや寒風害によって枯死する危険があるため作業は避けてください。
また、樹高が高くなりすぎた個体には「芯止め(頂部の切り戻し)」を行います。主幹の成長点を好みの高さで切り落とし、脇枝へと養分を分散させることで、高さを維持したまま横へのボリュームをコントロールすることが可能です。