なぜ将来を嘱望された若者が、過激な暴力革命の道へと突き進むことになったのか。大坂被告のルーツを辿ると、当時の学生運動が社会を揺るがしていた時代の影が浮かび上がります。
青森県出身の大坂被告は、地元の進学校を経て千葉大学工学部へ進学しました。真面目で温厚な一面を持ちながらも、在学中に学費値上げ反対闘争やベトナム反戦運動に触れる中で、急進的な新左翼思想に傾倒。中核派の学生組織である全日本学生自治会総連合(中核派全学連)の活動家としてのめり込んでいきました。
当時の大学キャンパスはヘルメットとゲバ棒を手にした学生たちで溢れ、反権力闘争が日常化していた時代です。大坂被告はやがて大学を中退し、組織の尖兵として武力闘争の最前線に身を投じることとなり、その果てに起きたのが渋谷暴動事件でした。