アキラの人生を大きく揺るがしたのは、何の実績もなかった同い年の少年・進藤ヒカルとの出会いでした。第1話で平安の天才棋士・藤原佐為に導かれたヒカルに敗北を喫したことで、アキラの心には生涯消えない炎が灯ります。
「君の本当の実力を見せてみろ!」と詰め寄るアキラに対し、ヒカル自身の実力が追いついていなかった序盤の葛藤。そして、院生となったヒカルが急成長を遂げ、互いの存在を唯一無二のライバルと認め合うまでのドラマは本作最大の白眉です。
作中におけるアキラの名言には、彼の苛烈なまでのプライドと覚悟が表れています。
- 「ボクはお前を待っている。ずっと先でお前を待っているぞ」
- 「君が追ってくるなら、ボクはどこまでも逃げてやる!」
- 「ふざけるな! ボクはずっと、キミの中にいる『もう一人』を見てきたんだ!」
ヒカルの中に潜む佐為の幻影を誰よりも早く察知し、その正体を追い求めながらも、やがて自らの足で追いついてきたヒカル個人を最強の好敵手として受け止める心の軌跡は、読者に深い感動を与えました。