「動く壁紙を設定したらパソコンの寿命が縮む」「ファンが回りっぱなしになって壊れた」といった噂をSNSで見かけることがあります。結論から言えば、正規の信頼できるソフトウェアを使用している限り、動く壁紙が原因でPCが故障することはありません。近年のPCパーツには高度な保護機能が備わっており、許容値を超える温度になれば自動的にクロックを落とすかシャットダウンするため、壁紙アプリ単体で物理破壊に至るケースはまず考えられないのが実情です。
では、なぜ「重い」「壊れる」と言われてしまうのか。最大の要因は、GPU(グラフィックス機能)の常時稼働に伴う発熱とリソースの逼迫にあります。動く壁紙は基本的にバックグラウンドで動画ファイルや3Dレンダリング、Webページを常時再生し続ける仕組みです。適切なチューニングを施さないまま放置すると、低スペック機や排熱の弱いスリム型ノートPCでは排熱ファンが高回転を続け、CPUやGPUの温度が上昇します。これが「PCが壊れそう」というユーザーの体感につながっています。
また、注意すべきは非公式配布サイトや海外の出所不明なフリーソフトに潜むマルウェアのリスクです。動く壁紙に見せかけてバックグラウンドで暗号資産のマイニングを行わせる不正プログラムが過去に報告されています。動く壁紙の導入にあたっては、知名度とコミュニティの監視が行き届いている実績あるソフトを選ぶことが防衛の鉄則です。