日本語の文法において、文末は通常「終止形」で言い切るのが基本原則です。しかし、文中に特定の係助詞(かかりじょし)が置かれると、その影響を受けて文末の述語(用言や助動詞)が連体形や已然形に変化します。この呼応関係を「係り結びの法則」と呼びます。
係助詞が文に入ることによって、話し手や書き手の強い心情が文全体に波及し、平叙文とは異なる特別なニュアンス(強調・疑問・反語)が生まれます。現代語の感覚で直訳しようとすると文脈のねじれを見落としやすいため、文中に係助詞を見つけたら即座に「文末の形がどう変化しているか」を追尾する視線運びが不可欠です。