関西電力のファンダメンタルズを評価する上で、最大の競争優位性となっているのが原子力発電所の高稼働体制です。福井県内に位置する美浜発電所3号機、高浜発電所1〜4号機、大飯発電所3・4号機という合計7基のプラントが稼働体制を確立しており、電源構成に占める原子力の比率は約3割に達します。これは火力発電への依存度が高い他の大手電力会社と比較して、化石燃料価格の乱高下に対する極めて強固な耐性を意味します。
大手電力各社の経営指標および原発依存度を比較した以下のデータを見れば、関西電力が置かれている特異なポジションが明白となります。
原発1基が年間を通じて安定稼働した場合、火力発電用の液化天然ガス(LNG)や石炭の調達費を数百億円単位で削減する経済効果をもたらします。地政学リスクに伴う資源価格の再高騰が懸念されるグローバル環境下において、低コストかつ安定したベースロード電源を保有している事実は、競合他社に対する決定的な参入障壁として機能しています。