株式市場が次に注視しているのは、一本足打法からの脱却だ。最高経営責任者(CEO)の奥澤宏幸氏は、エンハーツに続く第2、第3のADC候補を矢継ぎ早に臨床フェーズへと送り込む戦略を明確に打ち出している。ダトポタマブ デルクステカン(Dato-DXd)やHER3-DXdなど、後続パイプラインの治験結果が次々と明らかになりつつある。
「単一のブロックバスターに依存しない収益基盤を作る」。経営陣が掲げるこの構想が現実味を帯びるにつれ、市場の評価は「一過性のヒット企業」から「持続的成長が可能なグローバル創薬リーダー」へとシフトした。奥澤体制下での機動的な研究開発投資が、将来の企業価値を一段と引き上げる原動力になっている。