国連人口基金(UNFPA)の分析によれば、今世紀半ばにかけて世界の勢力図は激変する。アフリカの雄ナイジェリアや東南アジアのインドネシア、パキスタンなどが急速に順位を上げ、欧州の主要先進国が上位から姿を消していく。アントニオ・グテーレス国連事務総長が「持続可能な開発と格差是正に向けた連帯がかつてなく試されている」と警鐘を鳴らす通り、人口急増地域における教育や雇用の創出は地球規模の課題だ。
この順位逆転劇は、多国籍企業のサプライチェーン戦略を根本から覆しつつある。消費市場の重心がグローバルサウスへとシフトする中、若年労働力を安定確保できる国々と、急激な高齢化に苦しむ国々との間で成長格差が広がる。資本と技術がどの国へ向かうのか、その答えは人口動態の数字の中に既に刻まれている。