結論から整理すると、福島県郡山市桑野3丁目に店舗を構えていた「まいどおおきに食堂 郡山桑野食堂」は、すでに営業を終了(閉店)しています。現在現地を訪れても当時の暖簾や特徴的な看板を目にすることはできません。それでもなお、郡山桑野食堂の現在の状況を調べる人が後を絶たない背景には、ロードサイドにおける日常食インフラとしての存在感の大きさがありました。
運営母体であるフジオフードグループ本社の事業方針を辿ると、地方都市におけるロードサイド型店舗は、2020年代前半にかけて大きな転換期を迎えました。外食産業全体を直撃した原材料価格の急騰、光熱費や人件費の上昇に加え、郊外型飲食店の利用頻度や生活様式の変化が重なった結果、同社は不採算店舗の整理とスクラップ&ビルドを急速に推進しました。
業界関係者の証言や当時のIR資料からも窺える通り、チェーン全体で都市型小型店舗や喫茶業態、あるいはデリバリー適性の高い新ブランドへの経営資源集中が進められました。郡山桑野食堂の閉店理由も単なる地域人気の低迷ではなく、全国的なポートフォリオ見直しと採算性の厳格化という経営判断が大きく影響しています。地元住民からは「日常のバランスの良い食事がとれる場所が失われた」と惜しむ声が上がりました。