陽気なてんどんまんですが、アンパンマンワールドのキャラクターならではのシビアな生命線と弱点を抱えています。それが「頭の中身がなくなる」という緊急事態です。
ばいきんまんに襲われ、頭の丼からえび天やごはんを食べられてしまったり、何らかのアクシデントで中身を失うと、てんどんまんは一瞬にして戦意を喪失します。全身の力が抜け落ち、顔色が悪くなり、「おなかがすいたよ〜」「力が出ない〜」と情けなく座り込んでしまうのです。頭部がエネルギー源そのものである点はアンパンマンと共通していますが、てんどんまんの場合は精神的な意気消沈ぶりがよりコミカルかつ劇的に描かれます。
では、中身を失ったてんどんまんはどのように復活するのでしょうか。その復活方法には明確な設定が存在します。
てんどんまんは自ら料理を作って自分の丼に詰め直すことはできません。助けを呼んだ仲間たちや、パン工場のジャムおじさん、あるいは母親的存在である「てんどん母さん」の手によって、炊きたてのご飯と揚げたてのアツアツえび天を作ってもらい、丼へ盛り付けてもらう必要があります。中身が満たされ、特製タレが回しかけられた瞬間、電撃が走ったかのようにエネルギーがみなぎり、再びいつもの自慢歌とお箸のカスタネット演奏が炸裂するのです。