WebメディアやSNS上で頻繁に見られる誤解が、「自己主張をすること」や「嫌なことを断ること(境界線を引くこと)」を利己的だと断定してしまう風潮です。
自分の心身の健康を守るために過度な残業を断ったり、理不尽な要求に対して毅然と「No」を告げたりする行為は、健全な「自愛(セルフケア)」および個人の権利行使であり、利己主義とは根本的に異なります。ここを混同してしまうと、「他人に迷惑をかけてはいけない」という過剰な同調圧力に囚われ、他人の利己的な要求に搾取され続ける原因になります。
区別の基準は明快です。「自分の行動が、他者の正当な権利や尊厳を不当に侵害しているかどうか」です。他者を害することなく自分を満たす行為は健全な自立であり、他者の犠牲の上に自分を満たす行為こそが利己的です。