アニメ化は見送られたものの、連載完結から10年が経過した2003年、テレビ朝日系列の木曜ドラマ枠(21:00〜)でついに初の実写ドラマ化が実現しました。当時、原作ファンの間では「あの独特の空気を実写化できるのか」と強い懸念の声が上がっていましたが、放送が始まるとキャスティングの妙と丁寧な演出によって高評価を獲得しました。
主人公のハムテル役を演じたのは当時若手実力派として頭角を現していた吉沢悠。端正な顔立ちと、周囲の騒動に動じない物静かな佇まいは「原作から抜け出してきたかのよう」と評されました。ハムテルの無二の親友でネズミ嫌いの二階堂昭夫役には要潤が起用され、神経質かつコミカルな好青年を見事に好演。そして物語の台風の目である漆原教授役には名優・江守徹が抜擢され、その豪快かつ唯我独尊な怪演は伝説的なハマり役となりました。さらに、低体温でつかみどころのない大学院生・菱沼聖子役の和久井映見、菅原教授役の草刈正雄、厳格な祖母・西根タカ役の真矢みきなど、豪華な布陣が脇を固めました。
特筆すべきは、チョビ役をはじめとする本物の動物たちの名演です。動物プロダクションによる綿密なトレーニングを経て撮影に臨んだシベリアン・ハスキーは、CG全盛期前夜の時代において驚くほど穏やかで知的な表情を見せ、原作の雰囲気を損なうことなく再現しました。
2026年現在のドラマ版の視聴環境については、テレビ朝日系列の動画配信サービスTELASAや各種大手サブスクリプション(U-NEXT等での都度配信レンタル)を中心にラインナップされています。ただし、実写動物の権利関係や出演キャストの契約状況により、時期によって配信プラットフォームが限定される場合があるため、視聴を希望する際は最新の配信状況を各プラットフォームで確認することをおすすめします。