『るろうに剣心』は原作漫画やテレビアニメ版も極めて高い評価を得ていますが、実写映画版は単なる原作のトレースにとどまらない独自の進化を遂げています。
最大の違いは、大友啓史監督とアクション監督・谷垣健治氏が創り上げた「生々しくリアルな超高速殺陣」です。アニメ的な必殺技の名前を叫ぶ演出をあえて排し、身体表現とスピード感、泥臭い刃のぶつかり合いでキャラクターの強さを表現しました。
また、登場人物の設定や展開も映画の尺に合わせて大胆に再構築されています。特に『The Final』では、原作の複雑な展開を映画2時間強の怒涛のバトルエンターテインメントへと凝縮。アニメ版が持つ様式美とは異なる、映画ならではの重厚なリアリズムが実写版の大きな魅力です。